物置

雑多に、備忘録として

【人生の実績解除】はじめてマッチングアプリやってフラれた

世は大「自由恋愛」時代。人間は2種類に分けられる。それは、モテる人間とモテない人間。

わたしはというと出会いはもちろん無く、世間様の言う「モテ」とは逆行した相当口の悪い人間という自負があり、恋愛については人の相談を受けることはあっても自分がそのような目に遭うことはまずなかった。というか、学生時代に1ミリだけあったけど避けることがあった、と言うのが正しいと思う。ちょっと苦手なのだ。恋人、というよりは映画とかドラマとか好きなものをオススメし合うお友達がほしい。よろしくお願いします。

 

帯状疱疹にかかる少し前、8月頭ごろの話だ。超絶唐突に(なんか寂しくね?)なんて心の隙間があり、友達、あわよくば恋人が欲しいと思ってしまった。でも今から社会人サークル的な何かに参加して友達を作るには体力が無さすぎるし、盆も正月も関係なく働いているわたしは平日休みしかほぼ取れない。それならマッチングアプリなるものを試すのはどうかと思った次第。今ではすっかり市民権を得ているマッチングアプリに懐疑的というか、ほぼ逆張りというか、穿った見方しかできないくせに批判しようとしている奴がマッチングアプリを体験せずに批判するのはいかがなものか、という心理が働いた、ってのも動機の一つ。

 

やってみてまず思ったのは、チャットめんどくせ〜〜〜〜〜だった。

わたしの人を見極める比重は、

会って話す>>>>>>>>ラインのようなチャット=電話

の順ゆえ、ダラダラとチャットをするのは知らない人とやり取りする好奇心よりもめんどくささのほうが勝ってしまった。

マッチングアプリ必勝法、のようなWebサイトを見ると、数人キープは前提というか当たり前に横行しているようだ。なんだこれ難しすぎる。チャットがめんどくさいのに数人キープするためにチャットしなきゃいけない。なんだその無駄な時間は。いやいやそんな暇あったら「観たいものリスト」に入れてた「池袋ウエストゲートパーク」とか「ジョン・ウィック」とか観たいし、「アサシンクリード3」もクリアするし「トロピコ6」やって嫌いな国民粛清してスイス銀行に私腹を肥やす悪徳独裁国家ムーブするわ!!!わたしがプレジデンテじゃ!!!!!!としか思えないほど無駄な時間を過ごした。我、リアルでもインターネットでも人とかかわるのがそもそも向いていないのではないか。まあ、知ってたけど。

 

慣れないチャットに四苦八苦しながらも割と趣味の合う男性が一人おり、その人とは比較的長く会話が続いていた。しかし、相手から「真剣に考えている女性がいて、このままやり取りを続けるとゆとりあるさんに失礼になってしまうので今日で終わりにしたいと思います。すみません。」などと送られてきた。退勤後のマイカーの中でメッセージを開き、「この人ちゃんとしてるなァ〜〜〜〜」と口に出していた。はなから結婚など本気で考えていないわたしよりは、その相手に乗り換えた方が断然いいに決まっているのは明白だ。またこの時、(丁寧にフラれて良い経験したわ……十分すぎる)という謎の爽快感を感じていた。そしてわたしから「上手くいくことを願っています」と返し、満ち足りた気持ちでマッチングアプリから退会した。彼は本命のお相手と上手いこと付き合うところまでいけただろうか……。

 

初めてマッチングアプリを2〜3週間ほど試した。少しボカシを入れたものの全くもって華やかでもなければ女性らしくもない、地味でメガネな丸顔ショートカット女の写真でも多くの異性から「いいね」をもらえるマッチングアプリというツール、おもしろすぎだろ。己の容姿、特に顔面に1ミリも自信を持ったことがない人生だったから、多少なりとも自己肯定感は上がった気がする。化粧がうまいこといったとき「今日ビジュ良くね????」と声に出ちゃうし。

また(なんか寂しくね?)と思った時に一瞬だけやってみようと思う。次は会ってお茶するところまで取り付けてみたい。ただ、そこまでいけたとしてもめんどくさくなってその後フェードアウトする未来が見える。ただひたすらに、向いてない。