仕事のストレスで疲労困憊だったある日、「そうだ、フライディ・チャイナタウンを聴こう」と思い立ったわたしはAmazon Music Unlimitedの奥地へと向かい、「フライディ・チャイナタウン」のカバーも含め全て聴くという暴挙に出た。思った以上にカバーしているミュージシャンが多かった。
めちゃくちゃカバーもあったのであれこれ聞いていたらオリジナルの他に自分に馴染むフライディ・チャイナタウンがあったので、3曲ほどご紹介。Amazonだと試聴リンクが貼れないので、iTunes貼ってます。
デラックス×デラックス「フライディ・チャイナタウン」
超重量級昭和歌謡バンド、とのこと。確かに、見た目がデラックスすぎる。
歌声が超パワフル。バンドサウンドも超パワフル。街一つ消し去って新たにビルドしたのかな?くらいパワフル。「It's So Fly-Day Fly-Day Chinatown」の「So」の裏声?が好き。強すぎるし美しすぎるだろ……。それから、少しテンポが早いので疾走感があってめちゃくちゃカッコいい。この「フライディ・チャイナタウン」はとびっきり良い車に乗っていそう。高級外車のスポーツカーとか。
正統派カバーって感じがして万人におすすめできるフライディ・チャイナタウンだと思った。
BENI「フライディ・チャイナタウン」
音が、未来すぎる……。イントロだけで思わず「どこ?」と口走った。知っているはずのフライディ・チャイナタウンなのに、全然知らないフライディ・チャイナタウンに来た。でも、よくよく聞くとやっぱり知っているフライディチャイナタウンだったので安堵。近未来のメトロポリス。歌声も相まって超絶都会的。
英語バージョンもあるのだが、ふだん日本語で聴いている曲が英語になっただけで知らない曲感が増すのは何故だろうか。でも、好き。
↓日本語版
↓英語版
市川由紀乃「フライディ・チャイナタウン」
こぶしの効いたしっとりフライディ・チャイナタウン。二胡とドラの音でより想起される中華街。そして、ライブ音源だったことに気づく。
オトナの余裕を感じられる、非常に上品で少しアダルティな印象。でも、2番の「お店にならぶ 絹のドレスを指さす」のくだりがないの……。そこ欲しかった、すんごく聴きたかった。
余談だが、演歌界の歌手がJ-POPカバーするのめちゃくちゃうれしい。大好き。すんごい聴いちゃう。
散々カバーを聴きまくった後に聴くオリジナルはレジェンド。「これだよ、これ」と言いながら啜る昔ながらの中華そばみたいなものだと思う。一周まわって結局戻ってくる。
人には人の「フライディ・チャイナタウン」なので、自分好みの「フライディ・チャイナタウン」を見つけると楽しいかもしれない。
そしてまたわたしは、フライディチャイナタウンを探す旅に出る。YouTubeへ……。