ゆとりある物置

この世の覚え書きとして

記憶の反芻~平沢進+会人 HYBRID PHONON 2566 東京公演感想~

わたしが平沢進という沼に落ちて早10年。今じゃ熱量は落ち着き、なんなら少し離れていた期間もあるがあらかた曲は聴いたつもりだった。でも今回のライブに参戦して、まだまだ履修科目がたんまりあるぞと痛感した。

 

自分が参戦する東京公演の前に大阪公演のアーカイブを見ておきたかったのだが、結局腰を据えて観る時間を捻出できず購入を断念した。大阪2日目の「パラ・ユニフス」めちゃくちゃ観たかった。

それでもあらかじめ大阪公演のセットリストをTwitterもといXで確認していたのだが、かなり不意打ちというか(そう来る?!)という変化球も変化球で驚いた。わたしの予想(という名の願望)は全ハズレ。たぶん、相当な古参ファンが感嘆するような内容だったのではないかと思う。「1778-1985」や「MONSTER A GO GO」はかなりご無沙汰な曲だったようだし、というか音源が容易に手に入らないんですが。選曲が玄人向けすぎるだろ。

 

そして2023年9月17日、東京。わたしにとっては3年半ぶり、会然TREK 2K20▲03以来の東京だ。開場直後の東京国際フォーラムで人の多さに驚いた。いつもどこに潜んでいるのか、馬の骨*1ども。平沢進を見るために来たひと、ヒト、人ならぬ、ほね、ホネ、骨。皆どんな思いで入場列に並んでいたのだろうか。わたしは久しぶりの平沢進のライブにあまりにも緊張しすぎて吐きそうだった。同時に、この目で平沢進のパフォーマンスが見れることに胸が高鳴り続けていた。交感神経が昂りすぎて全く体調がすぐれない中入場し、席につく。開演まで15〜20分。東京へ発つ前に友人から借りた双眼鏡のピントを合わせたのちスマホ機内モードに設定、目を瞑ってその時を待った。

始まってしまえば終わりが来てしまうのは必然だが、それにしてもあっという間だった。約1時間半の公演は秒で過ぎ去った。やっぱり楽しい。緊張も解け、思う存分平沢進と会人のパフォーマンスに酔いしれた。わたしが最後に平沢進のライブへ足を運んだのは2020年3月だ。それ以降は配信で楽しんでいたが、会場の空気感、配信には乗らないだろう近くの座席のか弱い歓声、鼓動のように響く低音など、それら全て現地に足を運ばねば体験できないものだと改めて思い知らされた。唯一無二の音楽使いのライブはあまりにも尊い空間だった。

 

終演後、わたしは人の流れに乗って会場を出た。有楽町方面へ歩を進め、今見たものが現実だったのか自問自答した。いや、現実なんだけど、平沢進も会人もホログラムだったんじゃないかとか、集団幻覚を見てたんじゃないかとか、そんなことを考えていた。

疲れはあるものの足どりは軽く、しかし家々の窓を破ることはなく途中コンビニで夕飯を購入し、宿泊する銀座のホテルまでの道をGoogleマップ片手に迷いながら帰った。ホテルに着くなり着替えてすぐさま購入した山盛りパスタと袋入りのカットサラダ、煮卵とナムルを平らげベッドに仰向けになり、天井を仰ぎながらさっき見たライブを反芻した。MCで「えーじゃない」「やかましい」と馬の骨達に言い放った平沢進から計り知れない愛を感じ、演奏中の会人のわちゃわちゃした動きがかわいかったなぁとニヤニヤし、それにしても今回も演出凝っててすごかったなぁ、いつでも反芻できるよう忘れぬうちに、と感想を書き始めた。

1週間程経った今でも反芻している。運転中、仕事中、入浴中ところかまわず。何回でも咀嚼し味わい飲み込みたい内容だったから。

 

以下、記憶にこびりついて離れない曲や演出の感想。

 

 

DUSToidよ、歩行は快適か?

一曲目。「叫ばない」と合成音声とモニターで意思表示。叫ばなかった。「はい」だった。この「はい」の瞬間、わたしは同志である友人から借りた双眼鏡で野鳥の会よろしく平沢進Watchしており、(してやられた!)となった。「はい」と言うだけなのになぜこんなにもおもしろさや奇妙さや、それらを「有機的」といったらよいのだろうか、そんな感情が渦巻いてしまう。何回でも見たい、見返したい瞬間だった。

 

LANDING

これがウワサの涅槃歌唱……!

涅槃歌唱もさることながら、さまざまなポージングをとる平沢進に開いた口が塞がらない。これも全部平沢進の思うつぼ、と思うとn回目の(してやられた!)しか出てこなくなる。ただ、あのポージング全てに一人の人間の苦悩や葛藤のようなものが垣間見えた。虹が6色だった……。

 

賢者のプロペラ

双眼鏡で覗いていた時、目が合った気がする。「気がする」だから「気のせい」の可能性もあるが、それでもなお目が合った気がすると確信する。なんとなく「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」って言葉はこういうことなのだと思い知った。

それはそうと、平沢進が客席を指さしてゆーっくり動かすパフォーマンスがかなり印象深い。その動きに連動して、会人が照明を動かす。皆を照らす光、プロペラのように回る。愛と慈しみが見える。これは気のせいじゃないはず。大阪公演では「崇めよ我はTVなり」でこのパフォーマンスを行ったとか。同じパフォーマンスでも曲によって意味合いが変わるなーと感心した。

 

暗黒πドゥアイ

「πドゥアーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!」で双眼鏡を覗かなかったことを激しく後悔している。後光にしてはかなり強烈で目くらましな閃光が差していた。鮮烈。

 

白く巨大で

平沢進は絶対カギ閉めるマンと化していた。音に合わせて鍵を閉める動作をするのだが、その動作と照明の切り替えがかっちりとはまっていて面白い演出だと思った。しかも今回のコンセプトの3色(ピンク、赤、青)に順番に切替わるのだ。これ照明の方は合わせるの大変じゃないかな?どうなんだろうか。

モニターの映像も好き。曲中にぴちょん、という音が入るのだが、これに合わせて人差し指が縦にまっすぐ引かれた線に触れて波紋が広がるような映像が流れていた。目でも耳でも心地よかった。

 

ANOTHER DAY

これがスタンディングライブだったらサビで腕振り抜いてたってくらい腕を振りたかった。ロックバンドのライブみたいだね。

モニターに映し出された青空、この曲のミュージックビデオのやつなのでは?

「行く先はここ」を東京国際フォーラムで聴ける日が来るとは思わなかった。感慨深い。不思議と多幸感が胸いっぱいに溢れてくる。わたしはなんだかんだ言いながら(やっぱり平沢進はやめらんねぇなぁ!!!)と一生馬の骨であり続けるのだろう。

 

パレード

馬の骨たちを送り出すのに相応しいアンコールなのではないか。東京のど真ん中で恐怖のパレード(という名の入場を待つほぼ黒ずくめの馬の骨達の長い列)、その原因はあなたの公演があったからです、師匠よ。

 

「時間等曲率漏斗館へようこそ」、「1778-1985」、「ゾンビ」、「MONSTER A GO GO」は今回のライブでもっと聴きこみたいと思えた。ただ、音源を持っていない。正直、太陽系亜種音*2を買うのはハードルが高すぎる。公式でどうにかアルバム単位でMP3を販売してはもらえぬか、などとわがままを思ったり思わなかったりする。権利関係が複雑そうだ。いろんな意味で40年超えのキャリアは伊達じゃない。

さて、恐怖のパレードの様相でかつ律儀に列をなす従順な馬の骨達を今度はどこへ連れて行ってくれるのだろうか。次のライブが今からとても、とても楽しみである。

 

*1:平沢進ファンの呼称。

*2:P-MODELのコンプリートCDBOX.お高い。

「わたしがブログを書く理由」を見つけました。

このブログを開設して6年ほど経つ。更新していない期間もあったが、主に自分の好きなものや気になるものについて好き勝手に書いてきた。

そんな中今年は「毎月1つ必ずブログを書く」を目標に掲げてしまったから、何がなんでもネタを出して書かなければという意識がはたらく。

正直ネタはたくさんあって、いわゆる「推し」のことや感銘を受けたエンタメ、自分の身の回りに起きた出来事など、よーく見てみれば生活すべてがブログにできそうな気がする。さすがに仕事のことや家族のことまで書くつもりはないけど。

 

ブログ、中でも日常を綴っているものはかなりラフなスタイルのエッセイみたいで好きだ。本はそれなりにお金を出して読むものだから、内容もきちんと整理しないと読者は「なんじゃこりゃ」となるだろう。でもブログは基本的にタダで読めるものだし、どんな内容でも自分ではない人間が書いているのだから、「なんじゃこりゃ」となっても「見方が違うんだな」と思うとおもしろい。ちんぷんかんぷんだったとしても「そういうもの」となぜか捉えられる。言い方が悪い気がするがブログには「野生のエッセイスト」がごまんといて楽しい。

ただ読むだけなら楽しいけど、ある程度コンスタントに更新することを己に課してみて、記事ひとつ書くのに苦労する自分がいることに気づいた。わたしの筆が遅すぎるゆえ書きたいことはたくさんあれど、書き進められないというジレンマに常々苛まれている。わたしは記事ひとつ書き上げるのに下手すると数週間かかることもある。文章の繋がりや言い回しに悩み、そもそも大まかな構成を考えず見切り発車で思いついたことを書き始め、後から(なんか上手いことやればいいや!)のスタンスだからだろう。要領が悪い。言い換えれば、これが産みの苦しみというやつなのか……?

どうしたら上手にものを書けるのかわからない。わからないけど伝えたいことをとにかく伝わるように一生懸命書いたら、数回「きょうのはてなブログ」に取り上げてもらった。初めは夢かと思った。上手に書くことよりも、自分の考えを伝えることや伝えようとする姿勢そのものが大事なのだろう、と取り上げられた理由をなんとなく考えてみる。

 

今まではほとんど享受しているだけだったけど、今年は書く側になった、書く側になれたような気がする。前述通り「きょうのはてなブログ」に取り上げてもらった時はいつも以上に書いた甲斐があったし、たくさんの人の目に触れたことがとても嬉しく少し誇らしかった。誇らしいなんて思うようになったのか、わたしは。

 

元々はわたし自身のためにブログを書いていた。でもせっかくインターネットに見せ物としてアップロードするのだから、体験したことをもっとおもしろく書けるように伝えられるようになりたい。あわよくば、わたしのブログが少し、ほんの少しでもいいから他者に何らかの影響を与えられたらおもしろいよね。

というのが今の「わたしがブログを書く理由」の軸になっている。

 


特別お題「わたしがブログを書く理由

ライブへの意欲を高める平沢進10曲

間近に迫った平沢進のライブ、「HYBRID PHONON 2566」。千年生きると言った平沢進千年女優ならぬ千年音楽使い……?

無事にファンクラブ先行が当選したため東京行きが決定しているわたくし。てなわけで個人的な意欲を高めるというか、単純に純粋にライブで聴きたい曲というか……な願望を10曲を書きだしました。よろしくお願いします。

 

フローズン・ビーチ

時空の水、スキューバ、どっちのバージョンも好きだけど、スキューバ版のバッキバキドラムだととても嬉しい。曲順も1曲目だとかなりアガる。イントロのさざ波からの遠くからの呼び声のような

「テレレレーーーテレレレーーーテレッ」

が聞こえたらもれなく泣いてしまうかもしれない。

 

広場で

オーロラは結構ライブでやってるけど、同じアルバム収録の「広場で」はあまりないのでは?「遅れを取ったらバツ」の「バツ」が聞きたい。優しい「バツ」が。特に「ツ」の発音が慈愛に満ちてて好き。

 

Day Scanner

一生言い続ける。目の前でやってるところを見たい!今のアレンジで聴きたい!でも演出は97年のインタラクティブライブみたいにステージ前に紗幕があると良い。ロータスの意匠のライトなどあるとさらに良い。本当はSP-2*1の皆様がいるとすっごく良いと思うんだが、欲は出さない。バンコクの裏路地のジメッとした暑さとあの日見た踊り子(個人的な心象風景)を音で見せてくれぇ……。

 

狙撃手

緊迫感のあるディストピア風味も感じられるこの曲がとても好きで、是非とも目の前で聴きたい。ヒラサワもしくは会人に客席狙撃してほしい~~~~~~!!!!

 

Kingdom

サビの

「とおーーーーーーーーーーくぅからーーーーーーーーー」

ロングトーンがたまらなく好き。息が続く限りロングトーンしてくれ。そして曲間でお水飲んでくれ。これで100年は生きれる。

 

燃える花の隊列

これ、目の前でやってるのを見たくて。裏打ちで気持ち良くなりたいし、反してゆったりとしたメロディーに浸りたいし。パフォーマンス関係なく見たい。頼む……。

 

サンシャイン・シティー

やらなそうだけど、願望を垂れ流すだけならオッケーなので可能であればやってほしい。

会人のお二方にはステージ上をこれでもかというくらい跳ね回ってほしい。ヒラサワにはどっしりと構えてもらって。

ちなみにわたくし、翌日にサンシャイン水族館に行こうかと計画している。だからなんだ。

 

Big Brother

街中の監視カメラもさることながら、インターネットが発達してSNSを通じ相互監視社会のような様相を呈してきた世の中だし、いいんじゃないでしょうか。「ヤイヤイと人人人の目がキミを見る」で会人に客席見回してほしい。舐めるように客席見回してほしい。

 

Mother

生きとし生けるもの、ありとあらゆる生命を全てひっくるめて抱きしめてくれるかのような包容力を感じたい。昔ニコニコ動画で見た「魔法少女まどか☆マギカ」のMADを思い出して泣いてしまうかもしれない。

 

Ruktun or Die

なんかの間違いでやってくれないか。そして、みんなで!!!!!腕を!!!!!!!ブンブン!!!!!!!!回してくれ!!!!!!!!!!!わたしも!!!!心の中で回す!!!!!!!!!!

 

 

前述通り「個人的な意欲を高める」願望なので、期待してはいけない。こう書き出してみると、わたしは90年代リリースの曲が好きなんだな。実際「Sim City」「SIREN」は大好きなアルバム。

ところで9月の東京って暑いのだろうか。気温の想像が全くつかない。とりあえず暑さ対策は万全にしていかなければ。その前にライブの電子チケット。それから新幹線のチケット。ホテル代。用意するものはたくさんある。

3年半ぶりの遠征準備をしながら、9月17日の東京国際フォーラムに思いを馳せる。

 

 

*1:サーオプラペーッソーン(タイ語で第2の女性)の略語。

【読んだ本まとめ】2023年8月

暑さで脳が溶けすぎてろくに読めなかった。暑さと仕事の忙しさでストレスがかかってしまい帯状疱疹になっちゃったし(いいネタになったので、ブログにするつもり)。

Kindle様々だなぁってくらいKindleでばかり読んでいる。

 

Kindle

バースデイ

unlimitedで。リングシリーズの短編集。シリーズ自体は十何年前に読んでて、リングでホラー、らせんでサイエンスミステリーときてループで「こんなのってアリなの?!」と驚いた覚えがある。

3篇物語があるのだが、その中の「レモンハート」がいちばん好きな話だった。当時同じ劇団に所属していた遠山という男の視点から見た貞子の話なのだが、貞子の色気がすごい。これで18歳?!発言や行動が大人びていると同時に、貞子の異質な部分が強調されている。なんだか怖い。不思議な魅力がある。映画にもなっている話のようなので、prime Videoにあったら観てみたい気もする。

 
女性に風俗って必要ですか? 1

知らない世界すぎる。女性向け風俗っていうものがある、というのは聞いたことあるしネット記事でセラピストのインタビュー記事を読んだこともあったけど、実際にそこの裏方で働いている人の話というのは新鮮すぎる。

セラピストの研修の練習台にならなきゃいけないのは驚き。連続でされちゃ情緒もクソもないだろうなと思った。大変なお仕事だ……。

 

動物のお医者さん 5・6

めちゃくちゃ面白いドクトルコメディ。

博士課程の大学院生、菱沼さんが大好き。登場人物紹介に「ヘンな院生」と書かれている通りだいぶ変。黙っていれば(失礼)美人できれいでファッションセンスが独特という印象なのだが、発言や行動が結構突飛なものが多くて第一印象がガラガラと崩れる感じがたまらない。6巻の菱沼さんと猫の回は私得な回だった。

 
お互い少しずつ変わっていく教育係と新入社員

TwitterもといXで見かけて気になっていたマンガ。もうまとめられてkindleにあるとは。

ちょっと高飛車な雰囲気のある教育係の高菱さんと自信のなさそうな新入社員の低津くんの付き合うまでの過程が描かれている。個人的には高菱さんのことを疎ましく思っていた給湯室3人組が味方になった瞬間がアツい。二人の恋路を応援してくれる頼もしい味方。

付き合った後の話も早く読みたい!

 

最近暑さが少し和らいだので、またもりもり読むぞ。

それから、自室をもっと快適にしたいな。大きいクッションとかおいてゆったり本を読みたいよ……。

 

【読んだ本まとめ】2023年7月

マンガしか読んでない。暑さで脳がやられているのと、先月長編推理小説を読み切った影響か、長編小説読む気にならない。そんな月もある。fireタブレットが手放せなくなった。

 

紙の本

大判コミック(というのだろうか)を勢いでまとめ買いした。

家が好きな人

ひとり暮らしをすると自分の好きなもので囲いたくなる、という実感があったので分かる〜〜〜と思って読んだ。お気に入りの家具や道具を使って過ごす時間のなんて贅沢なこと。「2軒目カエさん宅」がいっちばん好き。冬の一人暮らしはこたつに入っちゃうと動けなくなるよね。鍋焼きうどんで乾杯!至福の週末だ!

実家暮らしのわたし、部屋の押し入れにカラーボックス突っ込んで本やCDを置いているのだが、整理が最近おろそかになってしまっていた。大好きな空間にするために頑張ってみようかな。

 

マダムたちのルームシェア2

続編が出てた。やっぱり最高〜〜〜ってなる。精神的な面において年の重ね方が美しい。何歳になっても楽しいものは楽しいし、初めてがあってもいいし、やったもん勝ちだなと思う。

 

気になっている人が男じゃなかった VOL.1

Twitter連載のマンガが書籍化されてたのをやっと購入した。連載は毎週追ってるから内容は分かるんだけど、加筆箇所が結構多くて嬉しい。

みつきとあや、勘違いから始まった恋のような友情のような関係がどんどん深まっていく様子を見れて幸せ……。

 

Kindle

 3ヶ月だけunlimitedに加入した。プライムデーの時に3ヶ月無料のキャンペーンに釣られてしまった。読める本がめちゃくちゃ増えて嬉しい。さらに初めてKindleでマンガを購入した。マンガに限らず置き場所の問題が深刻なので、現状紙で買っているものやどうしても紙で欲しいもの、パラパラと気に入ったところを読みたいエッセイ以外の本はKindleで読むのが良いかもしれない。

 

動物のお医者さん1〜4

あの日憧れたマンガをプライムデーに乗っかり全巻まとめ買いした。

医学生のキャンパスライフがメインなのだが、これどこから突っ込めばいいんだ?くらいギャグが盛りだくさん。初見ではアフリカ好きな漆原教授の出オチ感にやられたのだが、よくよく考えたらハムテルやハムテルの祖母もすごいし、ネズミがダメなのに獣医学部に進んだ二階堂もやべぇ奴だなと思うし、博士課程に在籍している菱沼さんもネジが外れまくってるし、登場人物全員がとにかくおもしろい。おもしろいけど、獣医学部の授業や実習など知らないことが学べてためになるし、もっと早く読めば良かった!と思った。

チョビをはじめ登場する動物たちが可愛いのなんの。西根家の猫、ミケのセリフが関西の極道の姐さんみたいになっているのが好き。

 

アフタヌーン

KAT-TUNの中丸雄一さんがとうとう漫画家デビューということで初めて購入した。短期集中連載の「山田くんのざわめく時間」は中丸さん、いや中丸先生ならではの視点が漫画になっていて、クスッとしながらも思わず共感してしまう。お尻と腰の間ってなんて言えばいいんだろうね……?いや、そのままでも通じるかもだけどさ。なんかしっくりくる名称が欲しくなる。

ひと通り連載中のマンガも読んだ。「ダーウィン事変」「メダリスト」「スキップとローファー」がめちゃくちゃおもしろかったので、コミックスで読みたい。読みたいが……だいぶ先になりそう。読みたいものがたくさんありすぎて。

とりあえずは中丸先生の連載が終了するまでしばらく購読しようと思う。

 

このままじゃフラれる不器用上司

インスタでよく出てきてその度に読んでいたマンガ。書籍化されていると知って電子版を購入。めっっっっっちゃよかった……。

感情の機敏が結構細かくて、ちび子が笑ったり悲しい顔をするたびにわたしも笑ったり悲しい気持ちになったりした。こんなに表情の豊かなピュアな大人っているんだ……?そして上司である先輩。厳しいけど内心ちび子にベタ惚れというギャップがたまらなく愛おしい。早く!その気持ちを!伝えろ!と外野は思うが、恋路には障害がつきもの。元婚約者も出てくるし、ちび子は勘違いするし、すれ違ってうまくいかない様子を見てヤキモキした。

是非ともこの続きが読みたい。

 

ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合

なんか分からないけど急に猫になってしまったら、己の所属するブラック企業がすこーしずつホワイト?企業になっていって社内でも社外でも大人気!って感じな話。かわいすぎる。とにかく絵がかわいい!

のちに出てくる須古さん、深淵を覗いているような錯覚に陥るほど深ーい目をしており、闇が見える。スコティッシュの愛くるしい見た目と反してヘビー。

 

 

最近小説読む元気が出てきて、仕事の休憩中にもりもり読んでる。動物のお医者さんの続きも読もう。最高の夏だ〜。

 

会津にひとり旅に出たら酪王カフェオレへの愛がぶり返した

先に言っておくが、これは会津旅行記ではない。会津旅行記と見せかけた、他県民による「酪王カフェオレへの愛」である。

 

10年ほど前、福島県に数年間住んでいた。初めての一人暮らしでましてや生まれ育った故郷の岩手を飛び出したために、見るもの触れるもの全てが新鮮だった。勝手の知らぬ土地でも過ごすうち何人か友達ができた。そんな友達から福島についていろいろなものを教えてもらった。

いかにんじん、「デートはうすい 夢のデパート」、皇室献上品にもなっている桃、三春の滝桜、M78星雲と姉妹都市を結んでいる街、郡山駅前の治安の悪さ、日本酒のおいしさ、テレビ局の本社が福島市郡山市で分散されている謎、「県庁所在地を郡山へ!」、夏がバカみたいに暑いこと、ヨークベニマル(ローカルスーパー)の略称はヨーク、ベニマル、ヨーベニの3タイプあり地域によって異なること、土湯温泉のめちゃでかいこけし、エトセトラ……。

食べ物はどれもおいしいし、ケンミンショー的なローカルゴシップもおもしろくて興味をそそられた。その中でも一番印象的だったのは「酪王カフェオレ」だった。

ご存じだろうか、この世で一番うまいコーヒー牛乳「酪王カフェオレ」を。この世で一番うまいは言い過ぎかもしれない。コーヒー牛乳は数あれど、感嘆し心に決めたコーヒー牛乳は後にも先にも酪王カフェオレしかない。グリコのカフェオーレから始まりサウンドノベル「街」の影響で雪印小岩井農場のコーヒー牛乳、岩手のくずまき高原コーヒー、奥中山高原のべこっこコーヒー、など嗜んできた。もちろんどれもうまい。正直優劣をつけるなどナンセンス。ナンセンスなのだが、酪王カフェオレはわたしにとって味もコスパも最強の「オールウェイズ合格点を出し続けてくれる」コーヒー牛乳だったのだ。

福島に住んでいる間は愛飲した。特にお気に入りは酪王ハイカフェオレだった。いつもの酪王カフェオレよりもビターでオトナの味がする。よく行くスーパーにはなぜか300mlパックしかなく、500mlが欲しいといつも思っていた。思いながら金銭に余裕のある時は冷蔵庫に数本入れていた。それくらいお気に入りだった。

 

先日有休消化のために愛車のekワゴンでひとり旅に出た。福島県会津若松市へ。鶴ヶ城を見学をし、飯盛山のふもとを通って白虎隊を思いちょっと胸を痛め、お土産の赤べこと起き上がりこぼしを購入し、東山温泉へ泊まった。なんという王道コース。

鶴ヶ城は後から再建したお城だそうで、内部は歴史を知るための展示に特化していた。高校生の時社会科の選択科目を世界史Bと日本史Aにしていたため、日本史は明治維新後、特に日露戦争や第一次・第二次世界大戦あたりのことしかわからなかった。というか、そのあたりが得意だった。会津藩が新政府軍に最後まで抵抗していたのは知っていたが、こんなにも長く壮絶だったとは。白虎隊の話もふわっとしか知らなかったので、悲しすぎてちょっと気持ちを引きずった。

東山温泉に取った宿は期待を倍以上超えるいい宿で、こんなに贅沢をして良いのかと困惑してしまった。1人なのに部屋にベッドが2つあるのだ。良い宿なのだから全室ツインなのはちょっと考えれば当たり前……じゃない。わたしの常識では。入ってすぐツインのベッドに当てられ、膝から崩れ落ちてしまった。そもそも、和室で布団敷きのおばちゃんが部屋にやってくるタイプの宿ではなかったのが軽く衝撃だった。ふと、恋人とこんな宿に泊まる日がくるのだろうかと思った。その前に恋人を作る努力をしなければならない。そんな努力などしない未来が見える。

それから、とんでもない眺望の温泉。渓流を見ながら入る温泉は最高だった。まあ、ど近眼のせいでほとんど何も見えてないのだが。滝の音と外の涼しさで露天風呂は無限に入っていられる心地よさだった。

料理もものすごかった。マスのお刺身を初めて食べた。マスってサーモンみたいなんだなと感動した。鯉の洗いも初めて食べた。泥臭くなくてコリコリっとした食感が良かった。それから、飲んだ日本酒がとてもフルーティーで飲みやすく、料理にマッチしていて最高だった。なんという銘柄かメモするのを忘れてしまい後悔している。こづゆという郷土料理も食べられて大変満足だった。馬刺しもつけたかったのだが、お鍋に陶板焼きもあって結構な量だったのでつけなくて正解だった。馬刺しはまたいつか……。

翌日は猪苗代湖へ行った。深い色をした湖と磐梯山。自然は癒しだ。田沢湖とはまた違った、ずっと見ていたい景色だった。また、猪苗代湖沿いを道の駅へ向かって走ったのだが、これが気持ち良すぎてまた走りたいと思えるドライブ体験だった。道の駅も磐梯山がばっちり見える立地でとてもよかった。

 

福島県で暮らしていた数年間、ほぼ中通り福島県を縦に3分割した真ん中の地域)しか動き回ることがなかった。ゆえに会津へは見るもの聞くもの食べるもの全てが初めてでとても良い旅行となったのだが、それを上回る勢いで酪王カフェオレが印象に残ってしまった。

わたしが福島を離れた後にできたのだろう新商品があまりにもおいしかったからだ。その新商品とは、

酪王抹茶オレ

酪王ももオレ

f:id:meronoannohito:20230724202920j:imageコラージュ写真で失礼。ももオレは興奮のあまり写真を撮る前に飲み始めてしまった。

もはやカフェオレではない。でもオレだから良いのだ。

とにかく衝撃的だった。甘いだけではないのだ。酪王は違う。甘いが、素材の良さを引き出す甘さなのだ。抹茶の良さが、もものよさが十二分に発揮されている。そこに加糖された牛乳の甘さ。これらが合わさってこその酪王。とくにももオレのポテンシャルの高さ。福島といえばやっぱり桃がうまいと住んでいた時に実感したくらい、7月ごろになるとクオリティの高い桃があちらこちらで販売される。そんな桃と酪王カフェオレシリーズは出会う。これは必然。やはり「酪農の王」を自負しているだけあって格の違いを見せつけてくるうまさ。感動した。一生お仕えします……。

感動したので、一日中お供として飲んだ。会津若松滞在中の身体は酪王カフェオレシリーズでできていたと思うし、移動中も休憩のため道の駅やコンビニに寄るたびに2本ほど酪王カフェオレシリーズを買い足す。酪王カフェオレが切れないように。

直会津旅行の記憶が酪王カフェオレに支配されていて上記のこと以外の詳細な記憶が思い出せない。もっと、なんか、あった気がする。酪王カフェオレの前ではわたしの記憶力など無力なのか……。わたしは普段から写真を全く撮らない人間なのだが、それでも旅行だから多少撮ったはずと思いカメラロールを見て記憶を呼び起こそうとする。今回は20枚も撮っていない。その内4枚は酪王カフェオレシリーズで埋まっている。あとは鶴ヶ城天守閣からの景色と、旅館の部屋、料理の写真が数枚。酪王カフェオレが1/4を占めている。カメラロールを見た瞬間、酪王カフェオレに目が留まる。脳が酪王乳業に支配されている。確かに、行く先々で飲んだ酪王カフェオレシリーズは格別のうまさだった。最高のロケーションで最高のコーヒー牛乳を飲む。こんな贅沢許されるのか?!

 

実家に戻ってきてから酪王カフェオレの記憶が薄れてきていたのだが、会津旅行を通して気持ちがぶり返してしまった。この酪王カフェオレに対する執着、愛と呼ばずして何と呼ぶのか。……もはや中毒?あの英字新聞を模したかのような、オレンジとカフェオレ色のパッケージが恋しい。近くに欲しい、酪王カフェオレが販売されている小売店……。

 

 

酪王カフェオレ、福島県外だと宮城などの隣県では割と難なく買えるようだ(わたし調べ)。そしてわたしの住む岩手で酪王カフェオレの買える場所が盛岡駅構内のNew Daysくらい(わたし調べ)しかなくて落胆している。盛岡市内に行くことはあっても、盛岡駅は滅多に行くことがない。重たい腰を上げて映画を見に行った時に行けたら行く、の精神で買いに行くかもしれない。

オンラインショップもあるが、わたしはネットショッピングよりも手に取ってお買い物をするのが好きな人間なので、わたしの行動範囲内で販売してほしい。何度でも言う、行動範囲内で販売してくれ。特に職場近くのスーパー、何故か酪王乳業の「生乳たっぷり飲むヨーグルト」は売っているのだから酪王カフェオレも入れて良いのではないだろうか。頼む、チルド飲料仕入れ担当者よ。

それにしてもこのオンラインショップ、酪王カフェオレよりも酪王カフェオレ赤べこなどのグッズが気になってしまうな。酪王カフェオレ色の赤べこは、赤ベこじゃなくてカフェオレべこなのではないか。

などと思いながら、今日も酪王カフェオレに思いを馳せている。

rakuou.shop21.makeshop.jp

 

ここ1ヶ月くらいのKAT-TUNの話

良かったな〜と思ったやつ。思い出した順。

 

上ZAPありがてぇって話

筋トレがなかなか続かないけど「チカラが欲しい」わたしにとってこの上ないありがたさだった。上田さんがインスタライブで我々のために筋トレを指南してくれるのだ。動作を単純かつ明快に教えてくれる上田さん。叱咤激励もあり「キレイになろうな」などと言ってくれるのは、オタクにとって頑張る原動力でしかない。「筋トレは意志が弱いと続かない」とはわたしが体現していた通りなのだが、こと上ZAPに関しては今のところ続いている。一回一回がハードなのでトレーニングの間隔が最低2日空いてしまうのだが、インスタライブのアーカイブの上田さんと一緒に腹筋を鍛えている。

4つの動作のうちふたつ目の「寝ながら伸ばした足を床につかずに上げ下げする動作」は腰が反ってしまってできないのだが、それ以外は痛みなどもなくできている、と思う。ふたつ目以外はきっちり全力で限界を出している。

わたしは相当な痩せで筋肉がつきづらい体質だからバキバキにはたぶんなれないけど、ある程度スッとした健康的なお腹にしたいと思う。上田のアニキ、マジでありがとうございます。頑張って続けて自分に自信つけます。

それから、ジャニーズの倒し方シリーズがほんと面白くて好き。上田さんによるそういう大喜利大会になっている。これからもいろんなジャニーズを仕留めていってほしい。

 

中丸さんの漫画家デビュー

「漫画家 中丸雄一」、爆誕。めでたい。めでたすぎる。イブニングを電子版で買ったのにろくに読んでない。今月中に読む。コミックス化したら現物買う。絶対買う。間違いなく買う。

上田さんもだけど、中丸さんもインスタライブとかTwitterのスペースとかめちゃくちゃ使いこなしてオタクと同じ時を共有してくれるのはすごく助かる。良い時代になったものだ。でも、Twitterのスペースやってくれるとき大体仕事の時間とモロ被りしててあまり聞けた試しがないので、タイミング!!!とやきもきしている。ズレた(仕事の)間の悪さ……それもわたしのタイミングよね……。是非とも聞きたいのでわたしが退勤した後か休みの日にスペース頼む……無理なお願いすぎる……。

 

亀梨さんの映画が楽しみとソロ2枚目リリースおめでとう

シュッとしたスーツ姿でなんだか悪そうな顔の亀梨さんにゾクゾクしてしまった。悪と艶が入り混じっている。どんな内容なのかあらすじとか見てないが、亀梨さんの今まで演じた役って「正義の人」か「悪そうな見た目の正義の人」のどちらかだなと思った。だから、めちゃくちゃに悪い人だったら、新たな扉が開きそうな予感。今年の12月公開らしいので、仕事の忙しさの合間に観に行くかもしれない。行けなかったら…配信待ちかしら。

それから、ソロ2枚目のシングルをリリースとのこと。めでたい。めでたすぎる。ジャケ写がインスタに上がっていたので見たが、どのバージョンもかっこよすぎて「かっこいい……」しか言えなかった。常に過去最高を更新する男、それが亀梨和也

 

ライブBD早よ……

結局今回はFantasiaのライブグッズを買わなかった。ペンライトの置き場とかなんだかんだ考えると「ん〜〜〜〜〜いいや!」と投げやりになったからだ。悩んだら買わない。でも、ライブBDは別。何度も繰り返し見るのでコスパがエグい。めちゃくちゃ良い。だから早くライブBDが手元に欲しい。きっと秋頃に発売かなと見当をつけている。ファンのために歌って踊るKAT-TUNが見たい。

 

 

KAT-TUNファンだけどKAT-TUNのことほぼインターネットでしか追えてなくて、久しくテレビのKAT-TUNを観ていないな…と思った。ごくたまに家事ヤロウとGoing!を観るくらいかな。今年は夏の歌番組特番を全く追わなかった。SNSで「出演しました!」報告を見ただけで十分な気持ち。それくらいゆるーいファンとして活動している。それでも、ファンクラブの更新のお知らせが来ていたので忘れずに更新した。

来年はどうにかKAT-TUNのコンサートに行きたいなーという気持ちでまた一年生きる。