物置

雑多に、備忘録として

【人生の実績解除】スパイスからカレーを作る。

 

2023年3月後半の話。

仕事が繁忙期すぎて休み明けの出勤にもかかわらず既にストレスがオーバーフロー、口から「疲れた」しか出てこない生ける屍と化してしまった。そこで、以前からやってみたいと思っていたスパイスカレー作りを深夜にもかかわらず仕事のストレスをぶち込んでやってみた。

 

〜材料〜

  • スパイスカレーキット 1つ(今回は第三世界ショップのスリカレーキットというものを使用)
  • 鶏モモ肉 300gくらい
  • 玉ねぎ めっちゃ大きいサイズ 1個
  • カットトマト缶 370g
  • 油 50mlくらい
  • 水 100mlくらい
  • 塩 小さじ1と1/2くらい
  • ケチャップ 好きなだけ

 

買ってきたのは玉ねぎと鶏モモ、カットトマト缶くらい。あとは家にあるものでやりくりした。

まずは材料を切る。

実家に戻ってきてからというもののろくに料理などしていないダメなアラサーは、玉ねぎで涙を流すという古典的な料理初心者あるあるの洗礼を受ける。

硫化アリルの存在。息を止めなければ。そう思ったものの時すでに遅し、涙がダバダバと滝のように流れる。こういう時さっと涙を拭えないから眼球保護膜もとい眼鏡が邪魔になる。別に悲しくはない。むしろ何故か仕事での怒りがふつふつと湧いてきて、この野郎と思いながら玉ねぎを切っている。

玉ねぎを切る。涙と鼻水を流す。謎のカタルシスを覚える。この現象はなんなのか。ひとつも解明できぬまま玉ねぎを切り終えた。

 

次に鶏モモを切る。我が家の包丁は本当に切れない。セラミックシャープナーを使っても切れない。気合いで切る。母の誕生日に包丁をプレゼントするのも良いかなと、鶏モモを切りながら思う。

とにかくまったく切れない包丁にイライラしてくる。仕事のストレスもさることながら今この瞬間、鶏モモとなまくら包丁にも怒りが沸いてくる。この怒りもろとも最近あった腹の立つ事をブツブツ言いながら鶏モモを切りまくる。八つ当たりだ。適度な大きさにしたところで、鶏モモとの格闘を終える。

切るものはこのふたつだけだから簡単簡単。

 

本調理。油を入れたフライパンにホールスパイスを入れて弱火で油を熱する。クミンやカルダモン、シナモンスティックなどが入っていた。初めて見るホールスパイス、すでにスパイシーな香りがする。油に入れて熱するとより香りが立つ。台所中にエスニックな香りが漂うが、急に「深夜に何やってんだろう……」と呟いてしまった。寝て起きたらまた仕事行かなきゃいけないのに。

ある程度香りが立ったところでスパイスカレーキットのハーブを入れる。乾いたレモングラスが入っているのがわかる。それ以外は分からない。なんのハーブだろう。ローリエほどしっかりしていない乾いた大きめの葉っぱも入っている。

さらに油を熱して香りを移し、良きところでホールスパイスとハーブを取り出す。グッドスメルな油が出来上がった。うーんエスニック。換気扇を回しているものの、台所には異国の香りが立ち込めている。わくわくが止まらない。

さて、グッドスメルな油に鶏モモを入れて焼き目をつける。それから玉ねぎ。本当は飴色玉ねぎにすればコクと旨味が深まるのだろうがレシピには記載がないので、ひとまず玉ねぎが透き通るまで炒める。炒まったところでカットトマト缶とスパイスカレーキットのパウダースパイスを投入。一気にカレーらしくなった。これでしばらく煮込み、塩で味を整えチリペッパーで好みの辛さにしたら完成。

簡単すぎやしないか、スパイスカレー。

 

寝て起きて仕事に行き、休憩のお弁当として職場で食べたのだが、簡単に作れた割にはものすごくおいしいカレーが出来上がっていた。食べる手が止まらず、ジップロックタッパー大盛りのカレーがあっという間に胃袋へ収まった。満足感がものすごかった。自分でスパイスカレーが作れた達成感もものすごかった。

料理下手くそなわたしでもおいしく作れたという成功体験からなのか、これを機に最近はスパイスカレー作りにハマってしまった。SBのレシピサイトを見ると本格的なものから、3つのスパイスから作れるカレーというものもある。これは大変お手軽。少し手慣れてきたので、自分で試行錯誤しながらスパイスをブレンドしている。大変楽しい休日だ。

 

もっと複雑な味わいのカレーを作りたい……!

 

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