物置

雑多に、備忘録として

「ゴジラ−1.0」を劇場で観た感想

軽くネタバレあり。

2024年1月に今更ながら観てきた。田舎でもロングラン上映していたということは、めちゃくちゃ評価の高い良い映画なのではないか、という裏付けになりうる気がする。何より、公開1ヶ月以内に観に行った友人の感想がいつになく熱のこもった内容で心底驚いたのだ。これは間違いなくエンタメしてるだろ、「ゴジラ−1.0」。繁忙期も終わったこのタイミングでようやく映画館へ足を運んだ。本当に繁忙期はクソ。

 

特攻隊員の敷島(神木隆之介)は終戦後、機雷除去の危険な仕事に就く。その時、戦時中大戸島で目撃した「ゴジラ」と呼ばれる大怪獣と再び遭遇する、という内容。

一目見て驚いた。CGがエグい。こんなに生のような質感が表現できるのかと驚いた。ゴジラはもちろん、街並みや戦艦や戦闘機、水の表現などあらゆるものがほぼCGなのだが、違和感がない。ものすごい。昭和の街並みの再現度がえげつない「Always 三丁目の夕日」の監督なので、絶対CGに関してはレベル高いと思っていたけど、ここまでとは……!!没入感が高くて本当にすごい。それから、電車に乗っている浜辺美波ゴジラに襲われるシーン、すごくないか?電車の手すり?に捕まって落ちないようにと耐えている。全部CGなのか、電車のセット組んで背景だけCGにしているのか。ハラハラしてリアリティのあるシーンで印象深い。

ストーリーはややご都合主義感が強かったものの、展開に疑問を持つようなことは無くて、純粋に楽しめた。「戦争で多くの人が亡くなったから、ゴジラとの戦いでは誰一人死なせない」なんてセリフがあって、目頭が熱くなった。

 

俳優陣もすごく良くてさ……安藤サクラとか「冷たいこと言うけど、めちゃくちゃ面倒見のいい姉さん」が似合いすぎて好きだった。山田裕貴は元気でちょい無鉄砲で仲間思いな役も良いなと思った。というかこの人、役によって見た目もかなり化けるタイプ……?チャッキチャキな江戸っ子喋りの佐々木蔵之介もギャップで好き……ってなったし、極めつけが学者先生役の吉岡秀隆。彼がいると昭和感マシマシになる不思議。完全に「Always 三丁目の夕日」の影響であることに間違いない。

ところで、神木隆之介に「宝くじ」のイメージがこびりついてしまって、懐からおもむろに宝くじを出し「宝くじによって精神の安寧を保っているイカれた男」ムーブをカマさないかヒヤヒヤした。大戸島で初めてゴジラに遭遇した時、実質内縁の妻である浜辺美波を失った時、戦闘機でゴジラの口に突っ込む時、あらゆるシーンで「宝くじがあるから」で全てを解決する展開になったら間違いなく笑いを堪えきれず呼吸困難になってた。ならなくてよかった。

 

しばらく続いている、邦画はちょっと微妙よね……みたいな流れが多少マシにならないかなと思う。ちゃんとお金かけてちゃんとおもしろいものはある。