物置

雑多に、備忘録として

【人生の実績解除】ドミノピザデビューを果たす。

昨年末のことだ。

「デリバリーピザの類を食べたことがない」

という話を職場でしたところ、ひどく煽り散らかされた。こういうときにマウントを取る人間の言うことは不思議と9割9分「人生の8割損している」だ。何故そんなことを言われなければならない。「そもそもそれってデータあるんですか(CV:ひろゆき)」と小一時間問い詰めたくなったと同時にそんなに美味いものなのかデリバリーピザ、とも思った。

話の流れで職場近くにデリバリーピザチェーンのドミノピザがあることを知ったわたしは、人生のやりたいことリストに「ドミノピザ」を加え、ドミノピザの入店・注文シミュレーションを始めたのだった……。

 

そして先日、とうとうドミノピザで初のお持ち帰りを果たした。わたしの記念すべきドミノピザデビューは、「シーフードスペシャル(トマトソース)」と「シェフの気まぐれ野菜スペシャル」のハーフアンドハーフ。

その日はどうも肉という気分ではなかったのと、「シェフの気まぐれ野菜スペシャル」の語感が水曜どうでしょうの「シェフ大泉夏野菜スペシャル」みたいだったからこれにした。ピザ生地も選べるらしかったが、何がどんな生地なのか一切案内がなかったので、表示されているやつそのままでいくことにした。

予約はアプリで簡単にできると聞いたので、仕事の休憩中に予約をした。確かに簡単。でも、カート画面で表示がちょっとバグっている時があるから、不安になった。予約の手順自体はすごく簡素で分かりやすいだけにそこだけ惜しい気がした。

 

退勤後、日用品の買い出しをしてからドミノピザへ向かう。アプリから焼き上がり時間の通知が来るのはすごく便利だ。時間を無駄にしなくて済む。店舗で受け取りと支払いを済ませたのち、車に積んでいた毛布にくるんで約1時間後に帰宅。ドミノピザではない夕食、入浴を済ませてドミノピザと真正面から向き合うことができたのは、購入してから約2時間半後だった。夕食をドミノピザにすれば良いとお思いの諸君、わたしからしてみればそれとこれは別(腹)なので容赦してほしい。

わくわくでピザの箱を開ける。洋画とかで見たことあるシーン。わたしも今、それをやっている。直径23㎝の小ぶりなピザが現れた。すごく赤い。今回のチョイスはジャンキー度が低めだと思っていたものの、ビジュアルはジャンキーそのもの。箱に収まっているピザからアメリカンの風と香りを感じる。これはグッドスメル。やや無造作にも思える切り分け方をされたほんのり生暖かいピザを1枚手に取り、頬張る。

シーフードはエビやイカ、アサリとトマトソースがベストマッチでうまい。すかさず家にあったクリアアサヒを流し込み、もろとも胃袋に収めた。なるほど、これが……いわゆるデリバリーピザ……。クリアアサヒバドワイザーだったなら、もっとアメリカンな土壌を感じられたのかもしれない。コーラでも可。でも、日本のうっすい第三のビールもよく合う気がする。

続いて野菜スペシャルも頬張る。うまい。うまいけど、コーンいらない気がする。コーンが異様に甘い。でもうまい。ミニトマトの酸味とちっちゃい角切りベーコンの強い塩気が最高。ベストカップル。野菜スペシャルはほぼ野菜だからローカロリーで良いな、などと思う。サンドイッチマン伊達ちゃんのゼロカロリー理論に毒されている。

夕飯後1時間のインターバルを置き、別腹だったとしても流石に完食はできず、翌日の朝食に2切れを残す。特に温めることはせずそのまま食べたが、なんか冷めても美味しいなと思った。ドミノピザってすげえ。

 

家の近所にドミノピザがあったなら、焼き立てを家でゆっくり食べれたのに……と思うが、我が家のあるこんなカントリーサイドにドミノピザが出店するわけもないので次はテイクアウト後、車を出す前に一枚つまみ食いしてやろうと思う。その時はコーラも用意して焼き立てピザを目の前にサムズアップしてやるのだ……。

 

そんなこんなでドミノピザという人生の初体験、もとい人生の実績解除をしたわけ。

わたしは既にアラサーと呼ばれる年だが、周りに比べ人生経験が浅過ぎるように感じる。あんまりにも浅瀬の人間故に知らないものが多すぎるなと実感していた。少なくとも今年は物事の大小関係なしに人生の実績解除をすべく、わたしにとっての未知の世界にガンガン飛び込んでいきたい。あわよくばブログに残しておきたい。そんな気持ち。

「何をするにしても遅過ぎることはない」というどこかの誰かの本当に言ったかわからない言葉を信じて生きる。